DO-Jet工法は、超高圧ジェットシステムを用いて、シールド機・推進機内から非接触で地中支障物の探査、地盤改良、切断・除去を可能にした工法です。2009年7月NETISに登録されました。また2012年7月に「第14回国土技術開発賞(国土交通大臣表彰)」優秀賞を受賞しました。
地上対応ゼロ
(3つの基本機能)
全ての作業を掘進機から対応
前方探査
地中支障物の位置、材質、形状等の解析
地盤改良計画図と切断計画図を作成
超高圧地盤改良
セメント系および溶液型の噴射により
重要構造物防護、ゆるみ防止などの地盤改良
切断・除去
鋼材、コンクリート、木類、PIP杭など
地中支障物を安全確実に切断・除去
DO-Jet工法は、推進工法またはシールド工法の密閉型の掘進機に超高圧ジェットシステムを搭載し、地中支障物の探査、切断除去や切断時における切断防護改良、重要構造物の防護改良などの作業を掘進機より行う工法で、「前方探査」・「超高圧地盤改良」・「切断・除去」の3つの基本機能により構成されています。施工の目的に応じて単独での適用も可能です。
切断材噴射直後に固化
切断材および探査材は、溶液型注入材(瞬結タイプ)を使用し、噴射直後に固化します。
適用範囲
シールド工法 | セグメント内径φ1,800㎜以上 |
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小口径シールド工法 | 仕上り内径φ1,000㎜~1,650㎜ |
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推進工法 | 呼び径φ800㎜~3,000㎜ ※φ800㎜~900㎜は条件付きとなり、想定される支障物によりφ1,000㎜への増径が必要となる場合があります。 |
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切羽の安定
DO-Jet工法の施工では
切羽の安定を図ることが重要です。
カッターチャンバー内の圧力管理 | DO-Jet施工時の切羽の安定を確保するため、チャンバー内の圧力(土圧+地下水圧)を一定の範囲(標準土圧管理値:自然水圧+20~50kPa)内で管理します。 |
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噴射量と排泥量の収支バランス | 超高圧ジェットの噴射量と排泥量の収支バランスを厳密に管理します。 |